東京都内タクシードライバーに転職する初心者/未経験者が覚えておきたい基本運転テクニック

東京都内タクシードライバーに転職する初心者/未経験者が覚えておきたい基本運転テクニック

人も車も多く、なにかと混雑した印象の東京都内。都内の運転に慣れていないと、普通に運転するだけでも神経をすり減らしてしまう事も多いものです。

「こんな所でタクシー運転手なんて、やっていけるんだろうか?」と不安になるケースも少なくないはず。
お客様を逃さず、事故を起こさない運転の基本を知っておきましょう。

空車時はゆっくりと走りましょう

実車(お客様を乗せている状態)の時は、お客様がイライラしない程度にテキパキと走る事が求められるのは容易に想像がつくでしょう。

しかし、これはあくまで実車の時。地方のタクシーが電話などで呼んでもらいお迎えにあがる無線配車中心であるのに対して、東京都内のタクシーは手を挙げたお客様を乗せる「流し営業」がメインです。空車の時は、いつ手を挙げる方を発見しても停車できるように、歩道や路肩に注意して走らなければなりません。空車と表示しておきながら停まれなくて通り過ぎたとしたら、お客様から見れば「乗車拒否」と言われても仕方ありません。

タクシードライバーにとって「停まれなかっただけ」でも、お客様から見れば違うのです。都会のタクシードライバーにとって、「停まれない」は避けたいことです。

そのため、どんな時でも手を挙げてくれたお客様とアイコンタクトできるように安全運転の範囲でゆっくり走るのが基本です。「安全運転の範囲で」と書きましたが、お客様探しに気をとられすぎると後続車のドライバーをイライラさせたり、運が悪ければ追突される事も考えられます。一般車のドライバーにとってタクシーの動きは特殊であるという事も頭に入れておくべきです。

あくまで道路の流れに合わせて、自然なゆっくりめの速度で走りましょう。また、交差点でお客様を見つけやすくするために信号は先頭で止まるという事も大切ですね。これも安全運転の範囲で意識して営業しましょう。

常に左側を走行するのが基本!

都内でタクシードライバーに転職すると最初に教えられる事ですが、空車時は乗車してもらいやすくするために左側を走るのが基本です。高速道ではありませんから追い越し車線というわけではありませんが、基本的に右側車線は停車する気のない車の走るレーンです。

右車線を走っていても、毎日のようにタクシーを使うビジネスマンのお客様などは、あるいは手を挙げてくれるかもしれません。

しかし、病院までタクシーに乗りたい高齢のお客様が右車線を走るタクシーに手を挙げるでしょうか?「危ないから次に通るタクシーにしよう」と、あらかじめ辞退されてしまう事も多いのです。手を挙げる事を辞退されてしまうと、タクシードライバーから見ればお客様がいないようにしか見えません。

つまり右車線を走るという事は、潜在的なお客様がいても気づかずに逃してしまうという事なんですね。また、常に左側を走行していれば、せっかく手を挙げてくれたのに停まれなくて乗せられないという事もなくなります。

右車線を走っている時間が長ければ長いほど、営収(タクシー業界でいう売上金)は確実に落ちます。裏を返せば基本をしっかりと守り左車線を走る事が、タクシードライバーの仕事で高い収入を得るコツでもあるのです。

空車時は右折をしない

こんな事を言うと「右に行きたい時はどうするんだ!」と言われそうですが、空車時は右方向に行きたい場合も左折を繰り返して方向転換するようにしましょう。乗車してもらいやすくするために左折で走行を続けるというのは、一流のタクシードライバーも実践しているテクニックの1つです。右折をするためには、一時的とはいえ1番右側の車線を走らなければなりません。右折レーンで信号待ちをしているタクシーと、左車線で信号待ちをしているタクシーがいたら、ほとんどの方は左車線のタクシーに乗ります。これは先述した左側を走るという事と同じ事です。

1日の営業で10回しか右折しないドライバーと、100回右折するドライバーがいたとしたら、営収の差は目に見えて大きいものになるでしょう。実際に営業してみると、どこに行けばお客様がいるかなぁ?という事ばかり考えてしまいがちで、お客様の多いエリアを目指して急いで右折をしてしまうという事もあるでしょう。

しかし、目の前にいるお客様を逃さない事が大切です。こうして左折で入った細い路地に案外お客様がいたり、自分が知らないお客様の多いスポットがあったりするものです。「お客様のいないタクシーに目的地など無い」という事を肝に銘じておきましょう。

基本の積み重ねが力になる!

この記事で書いてきたことは未経験でタクシー会社に転職をしたら必ず教えられる基本的な事ばかりです。しかし、実際の営業経験を積むうちに忘れてしまいがちな事でもあります。

慣れてきて営業の中心エリアが決まってくると、お客様を降ろした後は急いでそこに戻ろうと右車線を飛ばして走ったり、右折を繰り返してしまったり。これは楽だからなのです。タクシードライバーにとって出発地が決まっている事ほど気楽な事はありません。毎回同じ場所から出発すれば、道順も数パターンだけ知っていればOK。

行先もある程度絞られます。しかし、これを毎日繰り返していたのでは道も覚えませんし、お客様を降ろした後は空車で戻ってくるだけになり、営業効率もよくありません。誰でも最初からすべての道をおぼえる事はできません。初心者のうちは道順で神経をすり減らしたり、お客様に教えていただく事も多いでしょう。

しかし、都内で一流のドライバーとして活躍している方の中には地方出身の方や女性もたくさんいます。将来の自分自身のビジョンや収入にしっかりと目標設定をする事が何よりも大切です。

タクシーはやればやっただけ収入で返ってくる仕事。不安もあると思いますが、謙虚な姿勢で基本を忘れずに積み重ねれば、それが自分の力にも収入にもなります。思い切って踏み出してみてはいかがでしょうか。

あなたはどっち?東京都内でタクシードライバーへ転職して稼げる人と稼げない人の違い

あなたはどっち?東京都内でタクシードライバーへ転職して稼げる人と稼げない人の違い

東京都内のタクシードライバーの求人の多くは完全歩合制や一部歩合制。転職してすぐに稼ぐ人もいれば、思うように稼げない人がいるのも事実です。

では、タクシーで稼げる人と稼げない人との違いはなんなのでしょうか?

最初から稼げる人は…いる!?

東京都内のタクシードライバーの求人を見ると、「入社後◯カ月間は給与保証◯◯万円」というような広告を多く見かけると思います。完全歩合制という勤務体系がほとんどのタクシー業界。給与保証はとても心強いですよね。

しかし、まったくの未経験で入社した人の中にも、最初から保証給以上の金額を稼げる人がいます。どんな人でしょうか?

それは研修や試験を通じて教わった基本を忠実に実行できている人です。例を挙げると、空車時は左側車線をゆっくり走るようにと教わるはずです。当たり前のように思えますが、稼げない人はこれができていません。どこかで怠けてしまったり、忘れてしまっています。

「経験を積んで、道に精通していないと稼げないのではないか?」「お客さんの多いポイントを熟知していないと稼げないのではないか?」こんな風に考えてしまう方も多いでしょう。これらは決して誤りとは言いません。道に詳しい方が稼げるでしょうし、良いポイントを知っていた方が稼げるでしょう。

しかし、保証給程度の金額を稼ぐためには、これらは全く必要ありません。大切なのは簡単な基本動作を馬鹿にせずにしっかりと繰り返す事。これさえできれば新米ドライバーでもちゃんと稼ぐ事ができます。

向上心を持ち続けられるか

タクシードライバーに転職して数カ月もたつと慣れてきます。場所によっては道にも詳しくなり、よく使う抜け道なども覚えてきます。お客さんを乗せるたびに冷や汗びっしょりだったのが、涼しい顔で運転できるようになっているかもしれません。もちろん、これでもそれなりに稼ぐ事はできるでしょう。

しかしこの時期が、さらなる高年収を得る人と、それ以上稼げない人を分ける大きなポイントになります。
仮に上野周辺をメインに営業していたとします。お客さんを乗せて営業区域(営業できる地域。この場合、23区と武蔵野市・三鷹市)の端っこの三鷹市まで行ったら、あなたならどうしますか?基本通りならそのまま営業ですが、三鷹の道は素人同然。上野まで戻れば、また涼しい顔で営業できます。人によっては1時間以上もかけて回送表示を出して帰ってきてしまうかもしれません。

三鷹⇒新宿⇒日本橋…といった具合に、次々に営業できたら、どんなに効率がいいでしょう。最初はナビや地図で調べて頑張っていたはずが、詳しいエリアができてしまった事によって変なプライドや怠け心が生まれるんですね。

営業区域内の道を網羅するまで、ひたすら冷や汗を掻き続けましょう。謙虚な姿勢でお客さんに教えを乞いましょう。日々収入を伸ばしていくためには向上心を持ち続ける事が大切です。

細かい目標設定と自己管理が大切

稼げるタクシードライバーは、営収(売上)から実際に受け取る給与計算をし、日々の営業に細かく目標設定をしています。ばくぜんと「今月は手取りで35万円くらい欲しいなぁ。」ではダメです。月の目標÷出勤日数で出したおおよその日額に、出勤日の曜日などの要素を加味して、1日の目標を定めます。さらに時間帯(早朝・午前・午後・夜・深夜帯)で区切って、1日の目標を達成するにはどのようなペースでいけばいいのかを考えながら仕事に取り組みます。こうした細かい目標設定が無いと、気が付いたら月が終わってしまい「もうちょっと稼ぎたかったなぁ」の繰り返しになりがちです。

また、稼げないドライバーに共通する事は「だらしない」事。タクシードライバーの仕事は、やればやっただけ稼げる仕事ですが、やらなければ稼げない仕事でもあります。出庫して営業に出てしまえば1人きり。頑張るのもサボるのも自由です。人はついつい楽な方に流されて、自分に甘くなってしまうものです。いつでもコツコツと同じ仕事を続けているドライバーは、必ずしっかりと稼いでいます。タクシーに限った事ではありませんが、自己管理が大切なのです。

基本を忘れないドライバーはしっかり稼げる!

いかがでしょうか?タクシードライバーの仕事で稼げる人と稼げない人の違い。それはほんの些細な事の積み重ねなんですね。
当たり前の事をしっかりと継続していけるかどうかが両者を分けるカギです。たしかに東京で一番稼ぐドライバーになるには、特別なテクニックやコツが必要かもしれません。しかしそれは、もっと上のレベルの話。テクニックやコツは基本を積み重ねていった人だけが身につけられるものなんです。

この記事を読んでいただいている方の多くはタクシー未経験の方かと思います。「タクシードライバーに転職してちゃんと食べていけるんだろうか?」と、不安な思いの方もいるのではないでしょうか。

ここまでも書き綴ってきましたが、タクシードライバーは研修などで教えられた基本に忠実に、真面目にコツコツとやっていればしっかりと稼げる仕事です。さらに東京は、企業や店舗・そこで働く多くの人々がひしめく大都市。地方エリアと比べてもタクシー客自体の数も多く、ドライバーの歩合率も高い傾向にあり高年収も十分に期待できます。

しっかりと自己管理をし、真面目に取り組むのなら何一つ不安に思う事はありません。自信をもって飛び込みましょう!

東京都でタクシードライバーに転職するメリットとデメリット

東京都でタクシードライバーに転職するメリットとデメリット

タクシーは、これから国際化や高齢化が進むと予想される日本では、重要になる交通手段だと言われます。
しかしタクシードライバーという仕事は実態があまり知られていません。

タクシードライバーになるメリットとデメリットを解説します。

高収入を得られるタクシードライバー

タクシードライバーとして働くメリットは、まず、その収入の多さです。
東京都のタクシー会社の給与体系は、「固定給+歩合給」であることが多いのです。
最低限の給与は保証された上で、売り上げの一定割合が上乗せされる仕組みです。会社によっては、勤務開始1年間は月給35万円を保証するところもあります

東京都のタクシードライバーの平均年収は約400万円です(一般社団法人東京ハイヤー・タクシー協会の資料による)。

しかし、個人の工夫と努力によって、もっと多くの収入を得ることも可能です。売り上げの約半分が、歩合給として手に入りますから、月収50万円以上もらえるドライバーも珍しくありません。一般の会社ではあまり高い給与を得ることができない若い人でも、高額の給与を得ることができる仕事なのです。

ただし、受け身ではいけません。売り上げを増やすために、お客さんが多くいる場所に出て行くことが必要です。「今日はイベントが開かれるあの地区に行ってみよう」「雨が降ってきたから駅の前で待っていよう」など、自分の発想で売り上げを増やせる面白さがあるとも言えます。

タクシードライバーは薄給だと思っている人もいるかもしれませんが、それはイメージであって、実際は高い収入であるケースが多いのです。特に人が集中する東京都内では、タクシードライバーの不足もあって、高収入を得ている人が多くいます。

自由時間が多いタクシードライバー

タクシードライバーは、休みが多い勤務体系だというのもメリットです。
月に12~13日乗務し、休みは月17~18日あります。タクシードライバーの勤務は、一般の会社とはかなり異なっています。朝から乗車すると、翌日の朝か早朝まで、途中で3時間の休憩を取りながら、15時間程度の乗務をします。乗務を終えると、そこから丸1日は休みです。

「乗務・休み」というセットを2回か3回繰り返すと、公休があります。まとめて休みを取ることもできますので、うまくスケジュールを組んで連休にし、海外旅行を楽しむ人もいます。家族サービスや趣味、資格のための勉強などに時間を充てることもいいでしょう。

会社によっては、一般の会社と同じような日勤中心の勤務を設けていることもありますので、家庭の事情などがあれば夜間の乗務を避けることはできます。

いったん勤務に入れば、タクシードライバーは個人事業主のようなものですから、自分で勤務地を選べます。食事や休憩のタイミングも自分で決定できます。他の人に遠慮せずに自分のスタイルを作れますから、お客さんを待っている時間に英会話などの勉強をするドライバーもいます。

安定して長く働け、キャリアアップを目指せる

多くのタクシー会社では、一般ドライバー、黒タクドライバー、エキスパートドライバーなど、ドライバーの段階があり、スキルと経験によって地位がアップしていきます。運転できる車両も良くなりますし、リーダーや管理職に昇進することもできます。

独立して個人タクシーとして働けるようになると、収入もかなり多くなります。そういうキャリアパスがあることも、タクシードライバーになるメリットです。

定年はあっても、延長することができますので、長く働けることもタクシードライバーの魅力の一つです。75歳まで勤務が可能という会社もあるくらいで、高齢でも若い頃と同じような収入を得ることができます。

タクシー業界は安定している業種です。新規参入が難しく、特に外国企業の参入は困難です。他産業では、グローバル化の影響で安い製品が輸入されて利益が落ちることもありますが、タクシー業界にはその心配はありません。むしろ外国人客はタクシーを利用する傾向が強いので、国際化が進むことは業界にとっては望ましいことです。

大学卒、新卒でタクシー会社に就職する人が増えていますが、そのようなメリットに気づいてのことでしょう。
今後ますます外国からの観光客も増えると予想されている東京都のタクシードライバーには、多くの可能性があるのです。

タクシードライバーのデメリットとは?

もちろん、どんな職業にもデメリットはあります。
歩合制を取っていますから、サボってしまうと収入が減るのです。

40・50代で転職すると、前職が管理職などであった場合、以前に比べて給料が減ったと感じる人もいるようです。しかし、中高年で転職して収入が減少するのは、タクシー会社に限ったことではありません。頑張れば高収入を得られるタクシードライバーは、中高年にも魅力ある仕事です。年齢にかかわらず自分の能力を生かして収入を得られることは、タクシードライバーの利点です。

また、慣れていないうちは、夜間の勤務が体力的にキツいと感じる人もいるでしょう。休憩をうまく入れて体調を崩さないように気をつけることが必要です。

また、お客さんとトラブルを起こしてしまう人も、中にはいます。サービス業だということを忘れず、穏やかにお客さんに応対できないといけません。しかし、嫌なお客さんよりは「ありがとう」と感謝してくれるお客さんの方が断然多いのですから、それほど心配は要りません。

地理に不安な人もいるでしょうが、カーナビもありますし、お客さんとうまくコミュニケーションを取っていると、道を教えてもらえますので、意外に大丈夫なのです。地名や道路状況などの勉強やお客さんへの接し方などは、タクシー会社で行われる新人研修を受けて身に付けていきましょう。

タクシードライバーは個人の裁量に任された部分が大きいので、自分から進んでデメリットを克服する姿勢が必要だと言えます。

東京都でタクシードライバー希望なら、日本交通や国際自動車など「大日本帝国」の大手4社で!

東京都でタクシードライバー希望なら、日本交通や国際自動車など「大日本帝国」の大手4社で!

これから東京都内でタクシードライバーへの転職を考えている方もいるはずです。
その準備段階として、タクシー会社についての色々な豆知識を抑えておくことも大切。

そこでここでは、東京都内にある「大日本帝国」と呼ばれる、大手タクシー4社について紹介します。

タクシー業界における「大日本帝国」って何?

「大日本帝国」という言葉は誰でも1度は耳にしたことがあると思いますが、タクシー業界でこの言葉を使う場合には、通常一般に知られたものとは、ちょっと違う意味になります。タクシー業界では東京都内のタクシー大手4社である、大和自動車交通・日本交通・帝都自動車・国際自動車それぞれの頭文字を取って、「大日本帝国」と呼びます。

この大手4社は「東京四社営業委員会」という営業組織を組んで相互に連携し、共通チケットをはじめとしたクーポン券の発行や窓口業務を行っている他、無線配車でも協力関係にあります。

またタクシーの車体には球型行灯に加え、レモンイエローに赤帯の共通デザインを採用しており、業界では「四社カラー」と呼ばれています。ただし「黒タク」で知られるハイグレード車については、行灯の形状以外は統一したロゴや字体デザインにはなっていません。

また普通車であっても都区内や武蔵野、さらには三鷹以外の営業区域にある系列事業所では、必ずしも「四社カラー」を採用しておらず、車体のデザインにバラつきがあるので注意が必要です。いずれにしてもレモンイエローに赤帯のタクシーを見かけたら、「大日本帝国」の大手タクシー会社としてイメージしておけば何かと便利でしょう。

そもそも大手4社が「大日本帝国」になった経緯は?

今でこそタクシー業界を代表する大手4社ですが、その経緯を知るには、数多くのタクシー会社を吸収しながら集約された歴史を知る必要があります。
日本で最初に法人タクシーが誕生したのは、1912年(大正元年)の「タクシー自働車株式会社」が始まりと言われています。そして1921年(大正10年)ごろになると、第1次世界大戦後の不景気到来により、雇用対策として「流しの」個人タクシードライバーが急増。

しかし第2次世界大戦の勃発と長期化により燃料等の確保が難しくなり、個人のみならず法人でもタクシー経営が困難なります。そこで政府および軍部が主導し、当時の都内にあった56の法人および約4500台のタクシーを4社に集約して、輸送力という形で戦力に役立てようと企てました。その結果誕生したのが、現在の大手タクシー4社です。

1945年1月に16社を合併して誕生した大和自動車交通を皮切りに、帝都自動車は9社を、さらに国際自動車は12社を合併して誕生。最後は同年12月の日本交通の誕生へと至ります。また4つ社名についても、軍部が戦意高揚のため「大日本帝国」となるように、意図的に採用したとも言われています。戦時中は軍や重要産業をはじめとした、様々な分野でタクシーが活用されましたが、結局は空襲などにより、当初の4分の1の台数しか残りませんでした。

大手4社「大日本帝国」を、それぞれ詳しくチェック!その1

一括りに「大日本帝国」といっても、大手4社それぞれの特徴や、給与を含めた勤務条件などは、当然のことながら異なります。そこでここからは、大手4社の各企業ついて詳しく見ることにしましょう。
まず大和自動車交通は東京23区をはじめ、武蔵野市や三鷹市などの近郊エリア、さらには立川市や府中市といった郊外エリアまで広くカバーする、都内有数の大手タクシー会社です。業界初の上場企業でもあり、経営の安定性や豊富な資金量が大きな強みの1つです。

また夜勤を伴わない日勤のみの時間帯を取り入れたり、育児休暇や産休制度等をはじめとする福利厚生も充実していることから、タクシードライバー希望の女性にはおすすめの会社です。

もう1つ紹介するのは、約90年の歴史をもつ信頼と実績の高い日本交通です。こちらは全国でも売り上げナンバーワンを誇り、国内でも最大手のタクシー会社として知られます。都内各所に専用乗り場を数多く有しているため、他社に比べて単価の高いお客を拾える確率に優れています。また接客の仕方や効率的なルートなど、売り上げを伸ばす教育を徹底していることから、他社よりも給与が高い傾向にあります。まさにドライバー未経験からでも、しっかりと稼ぎたい方にはピッタリです。

大手4社「大日本帝国」を、それぞれ詳しくチェック!その2

続けて紹介するのは、帝都自動車です。「大日本帝国」の中では最も保有台数が少なく、比較的規模が小さいながらも、歴史の長さや経営の安定性などから、業界内では最大手の一角を担います。

勤務条件として特徴的なのは、最長73歳までドライバーとして勤務できるなど、高齢者にも働きやすい環境を整えている点です。
また年3回の賞与や優良運転者表彰制度の他、他社に比べて最低給与保証期間が長く、ドライバー全体の待遇面でも恵まれた職場環境があります。

最後に紹介したいのは、kmタクシーでお馴染みの国際自動車です。こちらは東京都内を中心としつつも、埼玉県をはじめ神奈川県や千葉県など、一都三県にまたがって幅広く営業活動を展開する大手タクシー会社です。またタクシー事業以外にもハイヤー事業や観光バス事業、さらにかつては自動車教習所まで、手広く多角的な経営をすることで知られます。

勤務条件を見ると、レジャーやグルメからスポーツや介護まで、充実した福利厚生サービスがそろっています。また自社株購入制度によって、社員の中長期的な資産形成をサポートするなど、社員の健康や家族の幸せを大切にする働きやすい会社と言えます。

東京都でタクシードライバーに転職したいなら、日本交通がおすすめです。

東京都でタクシードライバーに転職したいなら、日本交通がおすすめです。

東京など大都市エリアではタクシーへのニーズが高く、ドライバーになりたい方にとっては勤務地として狙い目と言えるでしょう。

特に大手の有名タクシー会社であれば、福利厚生などもしっかりしているのでおすすめです。
ここではそんな大手有名タクシー会社の1つ、日本交通への転職について紹介します。

日本交通なら給与面で心配する必要はありません。

タクシードライバーへの転職を希望するにあたって、まず心配なのが給与面のことかと思います。
ここ数年の東京都におけるタクシードライバーの平均給与は、賞与も含めておよそ400万円前後で推移しています。この点、東京都の全産業男性労働者の平均年収が、平均700万円前後で推移していることを考えると、やはりタクシードライバーの給与が低いという印象は否めません。

しかしこれはあくまで平均給与の話。タクシードライバーの場合、通常のサラリーマンとは異なり、歩合制を基本としている職場がほとんどです。つまり頑張るほど売り上げにつながり、自分の給与に直接反映します。年収が400万円台のドライバーも多くいれば、600万円台のドライバーもいるのがこの業界です。ちなみに日本交通では、入社1年目の平均給与が420万円であり、2年目には平均で450万円に達します。入社わずかにして、既に東京都のタクシードライバーの平均給与水準をクリアーしているのは、注目に値するでしょう。

さらに入社5年目を超えると、年収が800万円近くにまでアップするドライバーも目立つようになります。世間一般でイメージされるタクシードライバーとは大きく異なる、嬉しい現実がここにあります。

入社1年目から給与面で有利になるのは理由があります。

そもそもなぜ日本交通であれば、1年目のドライバーでも平均水準以上の年収を稼げるのでしょうか?

その理由はズバリ、業界最大手ならではの優れた集客システムを構築しているからです。

例えば日本交通では、都内に35か所もの専用乗り場を設置しています。そして専用乗り場からのお客は単価が高いので、売り上げには有利に働きます。また大企業や官公庁をはじめとした、数多くの法人との取引実績が豊富な点も見逃せません。
特に約1万3千社とのチケット契約をしているので、単価の高いチケット利用のお客を安定して確保できるメリットがあります。さらに日本交通ではインターネット社会への取り組みも積極的に行っており、業界に先駆けてアプリでの配車を実施。これにより月間で約30万車という、業界でもトップクラスの無線配車を実現しています。もちろん無線配車を利用するお客の単価は高いので、売り上げに有利に直結するのは言うまでもありません。

このように業界最大手にふさわしい、幅広く多彩な集客システムを展開しているおかげで、入社間もないドライバーであっても、平均水準以上の年収をクリアーすることが可能です。
しかも入社して初めの3カ月までは、月収40万円という嬉しい給与保証付き。これなら初心者の方でも、安心してスタートを切ることができます。

キャリアアップへの手厚いサポート体制があります。

タクシードライバーへの転職で日本交通をおすすめする理由は、給与面だけではありません。

他社に比べてキャリアアップへのサポートが、格段に優れている点も無視できないメリットの1つです。
日本交通では「エキスパート・ドライバー」制度を採用しており、お客様への高いレスポンスと、きめ細かいホスピタリティによって、安心感のある高付加価値な乗車サービスを提供しています。具体的には「観光」「キッズ」「サポート」それぞれの専門分野に精通した乗務員が、受注から運行スケジュールの立案、さらには実際の送迎までをトータルに担当して、育児支援・バリアフリー・観光案内等の充実したサービスを提供します。

この専門乗務員へのキャリアアップに際しては、会社が一体となってバックアップします。例えばサポートタクシーの専門乗務員であれば、介護職員初任者研修やユニバーサルドライバー研修などを、会社の費用負担によって受講できます。

この他にも東京観光ドライバー認定研修や東京シティガイド検定、さらには英検2級や東京タクシーセンター外国人旅客接遇研修など、キャリアアップのための幅広いサポート体制がそろっています。

初心者をはじめ、シニアや女性の方でも安心して働けます。

給与面やキャリアアップの他に、勤務体制や福利厚生などで恵まれた職場環境があるのも、業界最大手の日本交通ならではです。勤務体制については事前申告による完全シフト制なので、シフト外で突発的に勤務を命じられることはありません。
もちろんノルマもないので、ゆとりをもってマイペースで勤務することが可能です。これならば家族サービスする時間も確保できますし、シニアや女性の方でも負担を最小限に抑えて働くことができます。また東京都内の地理に詳しくない初心者の方でも、研修中に詳しい道路事情を学べる他、全車両にカーナビを搭載しているので心配ありません。

さらに運転経験が浅い方であっても大丈夫。日本交通では運転経験の長短に関わらず、入社すれば誰であっても、まずは慣らし運転のカリキュラムを経験します。実際にこのカリキュラムを通じて、初心者の多くの方がプロのタクシードライバーとして勤務しています。したがってペーパードライバーの主婦であっても、あるいは免許を取得して間もないビギナーの方でも、あまり心配する必要はないでしょう。

そのうえ、タクシー運転に必要な2種免許取得の費用についても、会社が全額負担してくれるので助かります。福利厚生については社会保険完備はもちろん、慶弔見舞いや無事故表彰他諸制度の他、年次有給や特別休暇制度、保養所等の施設利用までバッチリそろっています。

最新システムをチェック!?都内でタクシー乗務員に転職!

最新システムをチェック!?都内でタクシー乗務員に転職!

タクシー乗務員は意外と稼げる職種として有名になっています。勤務時間もライフスタイルに合わせることができ、慣れてしまえば非常にホワイトな職場と成り得ます。実際にタクシー乗務員の転職を考えている人は、どこに注目して会社を選んでいますか?

今回は最新システムの有無に着目して転職した、私の体験談を披露します。

システムエンジニアからタクシー乗務員に!

私はシステム開発の上流工程を担当する、システムエンジニアとして長年働いてきました。IT業界は最新技術が次々に登場するため、システムエンジニアは専門知識を学び続ける必要があります。中高年になって専門知識を覚えることが難しくなり、管理職へのキャリアアップを検討していました。しかし、せっかくなら「大好きな車に携わる仕事がしたい」と考え、思い切ってシステムエンジニアからタクシー乗務員になることを決意したのです。

転職活動する上で給料や待遇を重視する人が多いかもしれませんが、私は最新システムを導入している点に着目しました。なぜなら最新システムを整備している会社は資金面で余裕がある証拠だからです。さらに、最新システムによって売上アップが期待できるため、将来的に高待遇となる可能性があります。意外と最新システムをチェックしていない人が多いので、転職する時は是非参考にしてください。

また、都内はタクシー利用者が多いことから、タクシー乗務員は利益を上げやすいそうです。

高収入で知られるシステムエンジニアと同じくらい稼いでいる人もいると知った時は、非常に驚きました。

最新システムとは?GPS-AVM・CTI・IVR

これまでのタクシー業界ではアナログ方式の無線と電話を使って、受付や配車を行っていました。オペレーターがお客様の位置情報を把握し、全車両に無線で伝えるという仕組みです。音声通話で確認する方法はどうしても時間がかかるため、最近はデジタル無線とGPS-AVMシステムを導入している会社が増加しています。
デジタル無線はアナログ無線より伝送速度が格段に速く、データ容量の多いことが特徴です。「GPS-AVMシステム」はGPSを使ってお客様の場所を特定する方法を指します。これまで電話で位置情報を確認していたやり取りが不要なので、スムーズに配車が完了します。お客様の情報はカーナビを使って画面表示されるため、オペレーターとタクシー乗務員が無線で会話をすることはほとんどないそうです。

さらに、「CTI」と呼ばれるコンピュータを使って顧客情報を管理している会社もあります。電話番号が通知された状態でお客様から連絡が来ると、CTIが自動で顧客情報をピックアップしてくれます。お客様は氏名や住所を伝える必要がなく、非常に便利です。全自動受付システムとなる「IVR」を導入していれば、さらにポイントが高いと言えるでしょう。

このように最新システムがあると気軽にタクシーを配車できるため、利用者が増えて売り上げアップに繋がるのです。

ここまであれば完璧!タクシーアプリやその他のサービス

先程述べたシステムに加えて、「タクシーアプリ」を利用している会社は質が高いと判断できます。タクシーアプリは携帯端末から予約しやすいサービスなので、携帯端末の利用率が高い若者層にアプローチできることがポイントです。最新システムは作業の効率化を図るだけではなく、ターゲット層を広げるメリットもあります。英語表記の外国人用アプリまで配信していれば、利用客を格段にアップできるでしょう。

ホワイトな会社を探したい人は、アプリのサービス内容までチェックすることが大切です。例えばお気に入り機能があれば、配車先を登録してスムーズに予約できます。クーポンを発行している会社もあるので、実際にアプリをダウンロードして使い勝手を確認しましょう。私はアプリを使って数社のタクシーを利用してから履歴書を提出しました。あらかじめ社員の雰囲気やサービス内容を確認できるので、転職活動の時に実践してみてください。

その他にネット決済や電子マネーを導入している会社も、応募してみました。携帯端末があれば現金のやり取りをせずに支払いを済ませることができるため、お客様にとって便利なサービスと成り得ます。

このように最新システムに注目するとタクシー会社が利用客のことをどれだけ考えているか、簡単に理解できます。

プライベートまで充実!?転職活動の結果は?

数々の最新システムに着目して応募した結果、複数の会社から面接の連絡が来ました。面接時は毎日車で出勤していたことや、システムエンジニアの仕事内容を説明しました。実はシステムエンジニアはさまざまな人と接する機会があり、優れたコミュニケーション能力が問われます。システムエンジニア時代に培ったコミュニケーション能力はサービス業であるタクシー業界でも生かせると考え、積極的にアピールしたのです。

志望動機を聞かれた時は、最新システムについて力説しました。給料や運営方針を軸に志望動機を述べる人が多いので、最新システムのことを伝えれば面接官の印象に残る可能性が高いです。

前職の経験を生かして転職活動を行った結果、無事タクシー乗務員として採用されました。現在は自社の配車システムやタクシーアプリの機能について、上司から意見を聞かれることもあります。大好きな車の仕事に携われるだけではなく、システムエンジニア時代の知識を存分に発揮しています。さらに、タクシー業界は同年代の男性が多いので、休日は一緒にゴルフをするようになりました。

タクシー乗務員になって仕事とプライベートの両方が充実し、大満足しています!

タクシー乗務員として転職するなら是非とも東京へ!

タクシー乗務員として転職するなら是非とも東京へ!

タクシー業界への転職を考えている人、地方都市のタクシー乗務員として働きながらも収入が上がらずくすぶっている人と色んな人がいるかと思います。

今回は私の転職体験から都会で働くタクシー乗務員の魅力を紹介したいと思います。

タクシー乗務員ってこんな勤務方法で魅力的です!

私は長らく地方のタクシー乗務員として働いてきましたが、タクシー乗務員の魅力は独特の業務体系にあると思っています。法律の関係で一日に走れる距離が決まっているとはいえ、基本的には沢山のお客を獲得して長い距離を走ることで収入が変わる歩合給の仕事なので、自分の力で稼いでいるという実感が得られやすい職業です。会社勤めのように同じオフィスでずっと仕事をするわけではないので、人間関係もそこまで気にならず、会社に所属している私のようなドライバーでも自営業のような心持ちで働いています。普通の会社勤めが肌に合わないと感じた人や、職場の人間関係が嫌になってしまった人にはうってつけの転職先と言えるかもしれません。

また、私を含め多くの乗務員の契約体系として採用されているのが隔勤という制度です。これは”1日働いて1日休む”という働き方で、前日の疲れを引きずったまま運転して事故を起こすことを防ぐことが目的ではありますが、つまりはひと月に15日以上の休みがあるということです。この程度の出勤日数であってもタクシー乗務員の平均年収は450万程度と言われていますから、贅沢せず慎ましくものんびり暮らしたいという人におススメできます。

稼ぐドライバーはこうやって稼いでいます!

タクシー乗務員に転職して今までよりも高収入を目指したいという人はやはり戦略を立てることが大切です。タクシー乗務員にも稼ぎ方の常道というものがあるのです。

一つ目がリピーターです。普通のお店でもそうですが、リピーターが多いお店というものは繁盛しやすいものです。お金持ちなお客さんをリピーターに付けることができれば旅行の度に運転手を仰せつかることになって大きな報酬にありつけます。
二つ目は企業等の法人を味方につけることです。リピーターとも共通することですが、特に法人からの乗車の場合にはタクシーチケットが利用されることが多々あります。これは金額を書くだけで支払いが完了する便利な代物で、経費で落とせるものなので使う側も長距離を堂々と利用してくれるため、乗務員側としても助かっています。

このような固定客を得るためにはお客に安心してもらえるような安全運転であるのはもちろんですが、誠実な態度で仕事をこなし愛想のよい対応を心がけることが必要となります。必ずしもトークが上手かったり必要以上のサービスをすることが求められているのではありません。常識通りの接客でまた使いたいと思わせることが重要なのです。

どうせやるなら都会がいいですよね!

地方の小さな町でタクシー乗務員をやっている人の中には、東京など都会のタクシー会社に転職したいと考えている人がいるかもしれません。実際私はそう思って東京まで出てきました。

確かに地方のタクシードライバーにも魅力はあります。客が顔見知りならいつも指名して利用してくれる固定客になってくれますし、他の交通手段がない比較的長距離の移動に使われることが多いです。それに比べて都会のお客はよっぽどのことがないと一つのタクシーのリピーターにはなってくれないでしょうし、一駅間程度の短距離移動に鉄道の代わりのちょっとリッチな交通手段として使われることも多いです。しかしやはりメリットもあります。それが多くのお客にありつくことができるということです。地方都市や町レベルだと駅周辺で客待ちをしていても全然お客が来てくれずに一日を無駄に過ごしてしまった経験を何度もしました。しかし都会のタクシーとなるとそうはいきません。大きな駅やショッピングモールの近くではいつでもタクシー乗り場にお客が長蛇の列を作っています。

都会のタクシードライバーは暇する時間もなくお客を取ることができるのです。質よりも量を取りたいと考えている人にはおすすめです。

東京の中でもおすすめはターミナル駅!

転職を考えているタクシー乗務員の中にも人気の高い憧れの勤務地があります。それが新宿や渋谷、池袋などのターミナル駅周辺です。これらの駅のどこに大きな魅力があるのでしょうか。

魅力の一つは沢山のお客をとれることです。複数の鉄道路線が交差しているため、これらの駅は常時人で溢れかえっています。勿論それが分かっているので多くのタクシーが集まっていますから、タクシー自体の列の中で待つ時間はあるでしょうが、確実にお客が取れると分かっている待ち時間はただの客待ちとは全く違う気持ちです。

またもう一つの魅力としては都会にいながら長距離のお客をとりやすいということがあります。様々な路線が交差しているだけではなく埼玉方面や神奈川方面の玄関口になっているこれらの駅には、煩雑な電車の乗り換えを嫌がって東京まで出てきた所であとはタクシーで目的地まで向かう、というお客が沢山待っているというわけです。多いのが関東近郊の地方都市から羽田や成田などへの空港を目指してやってくるお客で、大きな荷物を持って移動したり、事前予約や席確保を面倒がるためにタクシーを利用する可能性が高いのです。このようなお客をつかまえやすいのが地方からの玄関口となるターミナル駅です。

転職or昇格!タクシー乗務員のキャリアアップ

転職or昇格!タクシー乗務員のキャリアアップ

タクシー業界は乗務員をイメージする人が多く見られるものの、実はさまざまな職種が存在します。転職してキャリアアップするのも1つの方法ですが、私は自社内の昇格や部署異動によって乗務員とは違う働き方を選択しました。今回はタクシー乗務員のキャリアアップに関する体験談を紹介するので、是非参考にしてください。

転職と自社内の昇格や部署異動、どっちが良いの?

タクシー業界のメインとなるのは、車両を運転してお客様を送迎するタクシー乗務員です。私も長年タクシー乗務員として勤務していますが、年を重ねるにつれて「別の働き方があるのでは?」と考えるようになりました。せっかく好きな仕事に携わっているので、乗務員以外の仕事も知りたいという好奇心が芽生えたのです。そんな時は転職して別の職種に就く人が多いものの、私は現在の職場に非常に満足しています。

私が在籍しているのは大手タクシー会社です。比較的自由に休日を取ることができ、給料も平均以上を実現しています。資金面に余裕があるため、休憩所や更衣室といった施設も綺麗に整備されています。人間関係も非常に良好で、上司はしっかり現場の声を聞いてくれる人物です。休日・給料・人間関係、どこにも不満がないと言っても過言ではありません。恵まれた環境で働いているため、できれば現在の職場で別の働き方をしたいと考えました。

実はタクシー業界にはさまざまな職種があり、自社内で昇格や部署異動することは十分可能です。大手タクシー会社には多くの部署があるため、改めて長年勤めている会社がどのような事業を行っているか確認してみました。

こんなにあるの!?タクシー乗務員以外の職種

まず、「配車」は社内で待機し、お客様の要望があった時に直行できるタクシー乗務員をピックアップする仕事です。お客様から住所・時間・氏名・電話番号といった情報を正確に聞き取り、乗務員に伝えるのが主な仕事となります。

最近は乗務員がガイド役を担う「観光タクシー」、外国人のお客様を乗せる「バイリンガルタクシー」、妊婦の送迎を担当する「マタニティタクシー」といったさまざまな種類があります。一般的なタクシーとは業務内容が違うため、これらの部署に異動する方法もアリです。ちなみに、観光タクシーには旅行プランを考える、「企画」の仕事も存在します。

その他に広報・人事・営業・管理職といった、一般企業と同じような職種もありました。「広報」は企業のPRのためにホームページを運営し、観光タクシーのプランなどを宣伝する職種です。「人事」はタクシー乗務員を採用する時に活躍します。採用試験以外では仕事が少ないので、他の仕事と兼務しているケースが多く見られます。

マタニティタクシーや法人タクシーなど乗客が限られるタクシーは、「営業」がサービス内容を宣伝する必要があります。これらの3種類は一般企業と業務内容がほぼ同じと考えて大丈夫です。

私が選んだのは「運行管理者」!

数ある職種の中から私が選んだのは「運行管理者」です。さまざまな職種を比較することで、自分の求めているキャリアアップを見つけることができました。運行管理者はタクシー乗務員の勤務状況や健康状態を把握し、安全に業務を遂行できるようにサポートする職種です。売上金の管理・事故の対応・乗務員に対するクレーム対処など、仕事の種類は多岐に渡ります。タクシー業界において必要不可欠な存在なので、やりがいのあることが運行管理者を選んだ理由です。

現場の声を知っている必要があるため、運行管理者はタクシー乗務員出身が非常に多くなっています。乗務員と違って固定給で安定性はありますが、給料が下がる点に注意してください。しかし、私は若い頃に十分稼いだので、給料よりもやりがいを重視しました。

実は長年勤めているタクシー会社なら、運行管理者の基本給を上げて貰える可能性が高いそうです。そのため転職するより乗務員経験を積んでから、自社内でキャリアアップする方が給料は高い傾向にあります。会社によって対応の仕方が違うので、キャリアアップ後の待遇を事前に確認してから転職と自社内の昇格を検討すると良いかもしれません。

講習を受けて国家資格を取得する必要があります!

実は運行管理者になるためには、国家資格を取得しなければなりません。毎年3月と8月の2回試験が実施されているので、事前に勉強することが大切です。さらに、国家試験を受験するには運行管理に関する実務経験が1年以上ある、または専門業者が実施している講習を修了する必要があります。私は実務経験がないので、休日を取って3日間実施されている講習を受けることにしました。

講習は自動車運送事業に関する法律や道路交通法について学びます。運行管理者として必要な知識を身に付けられるので、非常に有意義な時間でした。講習の最終日には簡単な試験があり、不合格の場合は補修を受けることになります。テキストを見ながら試験を受けるため、しっかり勉強していれば問題ありません。
勿論、講習と併せて国家試験に向けて本格的に勉強することも重要です。テキストが販売されているので、過去問を解きながら知識を身に付けてください。私はタクシー乗務員の仕事をしながら勉強したため、勤務中に役立つことがたくさんありました。机に向かって勉強するだけではなく、体で覚えることができます。

上司のサポートもあって、無事運行管理者の国家試験に合格しました。

現在は上司の指導を受けながら運行管理の業務に就いています。今まで自分がしてきたタクシー乗務員の仕事を客観的に見られるので、非常にやりがいを感じています。

都内大手の求人を見て転職してみたタクシー乗務員の体験談

都内大手の求人を見て転職してみたタクシー乗務員の体験談

私は東京都内で車両保有台数が20台に満たない零細企業に勤務していましたが、将来の不安もあり大手のタクシー会社の求人に応募し転職しました。私のケースはちょっと極端かもしれませんが、私の体験談が大手タクシー会社の求人を見て転職を考えている方の参考になればと思います。

本当に歩合率で選んでいいのか?

私なりの結論から言ってしまうと、歩合率はあまり気にしないほうがいいと思います。
私のケースでは歩合率が高めでも低めでも、実際の収入に大きな違いは生まれませんでした。

小規模事業者に在籍していた時は概ね一律65%程度と高め。それに対して移籍した都内大手タクシー会社の歩合率は、平均営収によって段階的にステップアップできるシステムでした。これによって52%ほどから62%くらいまでの幅があったと思います。

日頃から頑張って十分に利益を上げてくれる社員は歩合率が高くなるという事ですね。これほどの差があるのになぜ実際の収入が同じになるのでしょうか。それは大手タクシー会社と契約している企業のタクシーチケット利用客だったように思います。

都心の繁華街などで営業していると、中小のタクシー会社の車を避けて私の車に手を挙げてくれるのです。こういったお客さんが都心から郊外の自宅まで長距離利用してくれました。また、移籍前はほとんどなかった無線配車が多いのです。それも結構な割合で中・長距離のお客さんです。某有名ホテルのタクシー乗り場に並んでいた時に印象深い思い出があります。他のタクシーと一緒にタクシー乗り場に順番待ちをしていたのですが、ボーイさんが順番を3台ほど飛ばして軽井沢までという長距離の外国人客を回してくれました。

これはまさに会社のネームバリューですね。大手はこのように乗務員が稼ぎやすい様々な環境が整っているんですね。

大手は車が違う!営業所が違う!

大手タクシー会社に移籍してまず感じるのは車の良さです。私が在籍していた小規模事業者では大手企業の払い下げの中古のクラウン・コンフォートを塗りなおして使っていました。
ボディーをよく見ると大手タクシー会社の特徴的なラインが入っているのが見えます…。走行距離も廃車にした方がいいんじゃないかと思うほどです。セドリックもありましたがグレードはやはりクラシック。

大手ではクラウンはスーパーデラックスになり乗り心地も快適になり、エアコンもしっかりと効きます。タクシー経験者ならわかると思いますが、コンフォートとスーパーデラックスでは車としてまるで違うのです。乗り心地の違いを表現すると、商用バンと乗用車というのがわかりやすいかと思います。私は隔日勤務で長時間乗務でしたので、本当に体が楽になりました。それに加えて実車時の神経の使い方に大きな違いが出ました。グレードの低い車に乗っている時は、知らず知らずのうちに乗り心地を良くしようと神経を使っているのです。

プロのタクシー乗務員として当然の事ではありますが、車のグレードが上がった事で神経の疲れ具合が全く変わりました。営業所は6畳1間のコンテナハウスから大浴場や仮眠室もある自社ビルになり、洗車スペースも使いやすく乗務以外の面でもとても快適になりました。

安定企業で将来を見据えて自分を高められる

私が大手タクシー会社へと移籍を考えたのにはいくつかのきっかけがありました。
当時在籍していた小規模タクシー会社に不安を感じたからです。ある時、会社が行政処分を受け、ただでさえ少ない車両の4分の1ほどが営業停止となってしまいました。新米だった私は車に乗れないという非常事態に。詳しくは教えてもらえませんでしたが、時間オーバーや走行距離オーバーなどの各々の無理な営業を指摘されたのでしょう。潰れるとは思いませんでしたが、やはりこれは不安でした。

大手タクシー会社のメリットの1つが、長い目で見た時の安心感でしょう。タクシー業界自体は必須交通機関の一部とも考えられており、安定業界と言われます。しかし、近年では海外のWEB配車サービスなど、業界の安定を脅かすライバルも現れてきています。そんな中で大手では独自のWEB配車サービスも始めています。また介護タクシーや妊婦さん向けの配車サービスなど、たくさんの新サービスを導入して仕事の幅を広げています。

介護資格など特殊技能を身に着ける事で、自分に単なるタクシードライバーというだけではない付加価値を付けていく事も可能です。

私が大手タクシー会社に移籍してみた感想のまとめ

私の場合、大手タクシー会社に再就職してデメリットというのはありませんでした。
もしあなたが大手の求人を見て迷っているのなら、積極的に検討する事をおすすめします。心配していた収入も、歩合率こそ若干下がったものの営収が伸びた事で実際の収入は少しアップ。福利厚生面では全国に安く利用できる保養施設もあり、家族のある方は利用しているようでした。
しいて言うならば私が移籍した大手タクシー会社には労働組合があり、半ば強制的に加入させられるのが面倒に感じましたが…。これは私がこの手のものが嫌いだからであって、みなさんには苦にならないかもしれません。

また、大手では接客マナーの教育は非常にしっかりしていました。今、読まれている方の中には居ないと思いますが「そんなの面倒くさい」と思ってしまう方には大手タクシー会社での勤務は難しいでしょう。

最後になりますが、会社を移るというのは新しい環境に身を投じる訳で、それなりのパワーが必要ですし会社に慣れるまでは精神的に疲れもあるかと思います。

しかし、それは一時の事。長く続けていく仕事です。思い切って踏み出して、大手で再スタートを切ってみてはいかがでしょうか。

東京でタクシー乗務員の求人を探すには

東京でタクシー乗務員の求人を探すには

東京には数多くのタクシー会社があります。どこのタクシー会社でも同じだと思うかもしれませんが、ある程度ポイントを絞って求人を選ばなければ、安定した給料をもらうことは難しいでしょう。私がどのような基準を設けて、今のタクシー会社に入ったかをご紹介します。

社員のことを考えてくれていることが大前提

タクシー乗務員として、東京で過去に2社経験してきましたが、会社のなかには社員のことを考えてくれない職場もあります。社員のことは考えていなくても、上司に食事を誘われたり、励ましの言葉をかけてもらうなど社員の仲が悪いということはありませんでした。しかし、待遇面が充実しておらず安定して稼げないため私は転職を決め、今の会社に落ち着いたのです。
最も気になるのは、社内の体制が十分に整っていないケースです。折角働いているのに、保証がついていなかったり、福利厚生などの待遇があいまいな会社もあります。また、教育をしっかり行っていない会社もありました。社内の体制やドライバーへの保証がない会社では、安心して働くことができず、辞めていった仲間もたくさんいました。

会社によっては、ルールが厳しいことや、規律が細かいタクシー会社もあります。社内の規律が厳しいと、働きにくく感じるかと思うでしょう。しかし、しっかりと体制が整えられていれば、結果的にドライバーのことを考えている会社である可能性が高いのです。働いていく上で人情や緩さも大切かもしれませんが、私は経験上、働きやすい環境を整えてあるタクシー会社をおすすめします。

避けるべきタクシー会社の特徴

具体的にどのようなタクシー会社は要注意なのでしょうか。タクシー乗務員として働いていると、たくさんのドライバーと話す機会があります。私の経験と仲間の話を織り交ぜ、気を付ける悪徳業者の特徴を3つご紹介しましょう。

1つ目は、経費をドライバーに押し付ける会社です。例えば、都内でタクシー乗務員として働いていると、首都高や地方都市に出るため高速を使う機会も少なくありません。

2つ目は事故の保証を行っていない会社です。タクシー乗務員は常に運転をしている仕事なので、事故を起こすこともあるでしょう。保証がない会社の場合、事故で発生した負債を負担させられる場合があります。

3つ目は適正な給料が支払われない場合です。タクシーはしっかりと売上を上げていれば、個人の成果が給料に反映されるものです。しかし、悪徳業者に勤めると、いくら働いても適正な給与が支払われない可能性があります。
1つ目と3つ目は私も経験があり、幾度か高速代金を支払った経験がありました。その後、上司に申請し支払ってもらいましたが、立て替えていた時期はハラハラしたモノです。また、3つ目も給与は支払われましたが、直接言わなければ放置されていた可能性があります。今は大きな企業で体制も整っているため、お金のトラブルはなくなり安定して働けています。

続けるべき優良タクシー会社の特徴

悪い会社の見分け方があるように、良い会社の見分け方があります。ポイントを6つに分けてご紹介しましょう。

1つ目は事故などトラブルの保証がある会社です。ドライバーが違反をした場合でも、違反金の立替を行っている会社もあります。

2つ目は社員教育を行っている会社です。雑な社員教育ではなく、2種免許を取得していない新人でも安心して働ける環境が整っていることが大切です。

3つ目はお金周りが良い会社です。高速代などを負担させないことはもちろん、社員への待遇でボーナスや祝い金などが出る会社は、従業員をやる気にさせてくれます。

4つ目は稼働率や平均の売上が高い会社です。

5つ目は設備が整っている会社です。例えば、ガソリンや天然ガスの補給所が備えてあったり、洗車機があったりすると、仕事がしやすくなります。

6つ目はドライバー同士の人間関係が良い会社です。基本的にタクシーは1人で運転しているイメージですが、無線などを使い周りと連携を取らなければ円滑に仕事をこなすのは難しいでしょう。

この6つは大手なら条件をクリアしている可能性があります。実際、今働いている会社で働いていて気が付いた6つの条件とも言えます。以前働いていた会社では、2つ目の教育体制が整っていなかったり、5つ目の設備がなかったりしました。しかし安定して働くなら、必要な条件だと考えます。避けるべき特徴に関しても、続けるべき特徴に関しても、最大手だからこその理由といえるでしょう。

求人ではどのようなポイントを抑えておけばいい?

良質なタクシー会社の特徴がわかっても、未経験者の転職ではタクシー会社を見極めるのは難しいでしょう。優良な可能性が高い会社を見分けるには、3つのポイントを求人欄から見つけ出すことです。

1つ目は最大手である会社を選びましょう。2つ目は給与保証がされていること。3つ目は待遇やその他の保証面です。
現在働いているタクシー会社も最大手ですが、求人欄には2つ目と3つ目のポイントがしっかりと記載されています。また、私が応募したときに電話でも確認しましたが、丁寧にわかりやすく説明してくれたことを覚えています。最大手はしっかりと教育が行き届いていると感じた瞬間です。
今の会社で働いてからは、特にトラブルなく安定した給与保証のもとで働けています。以前までは給与面にも不安を感じる部分があったので、会社の大きさは働く上では重要なんだと実感しています。同僚ともタクシー会社について話すことがありますが、今の会社で働けてよかったと良く話しているんです。

今のタクシー会社に不満を持っている人や、転職を考えている人は、給料保証などがしっかり整った最大手に応募してみましょう。タクシー乗務員として、安心して働くことができるはずです。