タクシー乗務員は意外と稼げる職種として有名になっています。勤務時間もライフスタイルに合わせることができ、慣れてしまえば非常にホワイトな職場と成り得ます。実際にタクシー乗務員の転職を考えている人は、どこに注目して会社を選んでいますか?
今回は最新システムの有無に着目して転職した、私の体験談を披露します。
システムエンジニアからタクシー乗務員に!
私はシステム開発の上流工程を担当する、システムエンジニアとして長年働いてきました。IT業界は最新技術が次々に登場するため、システムエンジニアは専門知識を学び続ける必要があります。中高年になって専門知識を覚えることが難しくなり、管理職へのキャリアアップを検討していました。しかし、せっかくなら「大好きな車に携わる仕事がしたい」と考え、思い切ってシステムエンジニアからタクシー乗務員になることを決意したのです。
転職活動する上で給料や待遇を重視する人が多いかもしれませんが、私は最新システムを導入している点に着目しました。なぜなら最新システムを整備している会社は資金面で余裕がある証拠だからです。さらに、最新システムによって売上アップが期待できるため、将来的に高待遇となる可能性があります。意外と最新システムをチェックしていない人が多いので、転職する時は是非参考にしてください。
また、都内はタクシー利用者が多いことから、タクシー乗務員は利益を上げやすいそうです。
高収入で知られるシステムエンジニアと同じくらい稼いでいる人もいると知った時は、非常に驚きました。
最新システムとは?GPS-AVM・CTI・IVR
これまでのタクシー業界ではアナログ方式の無線と電話を使って、受付や配車を行っていました。オペレーターがお客様の位置情報を把握し、全車両に無線で伝えるという仕組みです。音声通話で確認する方法はどうしても時間がかかるため、最近はデジタル無線とGPS-AVMシステムを導入している会社が増加しています。
デジタル無線はアナログ無線より伝送速度が格段に速く、データ容量の多いことが特徴です。「GPS-AVMシステム」はGPSを使ってお客様の場所を特定する方法を指します。これまで電話で位置情報を確認していたやり取りが不要なので、スムーズに配車が完了します。お客様の情報はカーナビを使って画面表示されるため、オペレーターとタクシー乗務員が無線で会話をすることはほとんどないそうです。
さらに、「CTI」と呼ばれるコンピュータを使って顧客情報を管理している会社もあります。電話番号が通知された状態でお客様から連絡が来ると、CTIが自動で顧客情報をピックアップしてくれます。お客様は氏名や住所を伝える必要がなく、非常に便利です。全自動受付システムとなる「IVR」を導入していれば、さらにポイントが高いと言えるでしょう。
このように最新システムがあると気軽にタクシーを配車できるため、利用者が増えて売り上げアップに繋がるのです。
ここまであれば完璧!タクシーアプリやその他のサービス
先程述べたシステムに加えて、「タクシーアプリ」を利用している会社は質が高いと判断できます。タクシーアプリは携帯端末から予約しやすいサービスなので、携帯端末の利用率が高い若者層にアプローチできることがポイントです。最新システムは作業の効率化を図るだけではなく、ターゲット層を広げるメリットもあります。英語表記の外国人用アプリまで配信していれば、利用客を格段にアップできるでしょう。
ホワイトな会社を探したい人は、アプリのサービス内容までチェックすることが大切です。例えばお気に入り機能があれば、配車先を登録してスムーズに予約できます。クーポンを発行している会社もあるので、実際にアプリをダウンロードして使い勝手を確認しましょう。私はアプリを使って数社のタクシーを利用してから履歴書を提出しました。あらかじめ社員の雰囲気やサービス内容を確認できるので、転職活動の時に実践してみてください。
その他にネット決済や電子マネーを導入している会社も、応募してみました。携帯端末があれば現金のやり取りをせずに支払いを済ませることができるため、お客様にとって便利なサービスと成り得ます。
このように最新システムに注目するとタクシー会社が利用客のことをどれだけ考えているか、簡単に理解できます。
プライベートまで充実!?転職活動の結果は?
数々の最新システムに着目して応募した結果、複数の会社から面接の連絡が来ました。面接時は毎日車で出勤していたことや、システムエンジニアの仕事内容を説明しました。実はシステムエンジニアはさまざまな人と接する機会があり、優れたコミュニケーション能力が問われます。システムエンジニア時代に培ったコミュニケーション能力はサービス業であるタクシー業界でも生かせると考え、積極的にアピールしたのです。
志望動機を聞かれた時は、最新システムについて力説しました。給料や運営方針を軸に志望動機を述べる人が多いので、最新システムのことを伝えれば面接官の印象に残る可能性が高いです。
前職の経験を生かして転職活動を行った結果、無事タクシー乗務員として採用されました。現在は自社の配車システムやタクシーアプリの機能について、上司から意見を聞かれることもあります。大好きな車の仕事に携われるだけではなく、システムエンジニア時代の知識を存分に発揮しています。さらに、タクシー業界は同年代の男性が多いので、休日は一緒にゴルフをするようになりました。
タクシー乗務員になって仕事とプライベートの両方が充実し、大満足しています!