東京には、タクシー乗務員として働けるさまざまな会社があり、そのひとつが日本交通グループです。タクシー乗務員というとハードな勤務形態であるというイメージもあります。
そのため、転職を検討している場合には、日本交通グループでは休みがきちんと取れるのか、気になる人もいることでしょう。そこで、この記事では日本交通グループの勤務形態について詳しく紹介します。
タクシードライバーの勤務体制とは
タクシー乗務員は運転免許の資格さえあれば多くの場合、年齢や経験を問われることはありません。また、一般企業と比べて定年が遅いことが多く長期的に勤務を続けることができたり、単独で運転する業務であるため社内での人間関係が苦手でも働きやすかったりする仕事です。
しかし、このようなさまざまなメリットに魅力を感じる人も多い一方で、勤務スケジュールに不安を覚え人も少なくありません。早朝でも深夜でも街中を走るタクシーを見かけることにより、タクシー乗務員は長時間労働が求められる仕事で十分に休みを取れないイメージを持ちやすいからです。
実際のタクシー乗務員の働き方は会社によって異なりますが、1日フルで働いたら、次の日は休日を取る隔日勤務の体制にしている会社が多い傾向です。出勤することを「出番(でばん)」といい、出番の法定最大拘束時間は、途中休憩3時間を含んで21時間となっています。
また、通常であれば、出番の翌日に取得する「明番(あけばん)」と呼ばれる休みのほかに、「公休」もあります。公休は、明番以外に取得できる、いわゆる一般的な休みで、会社によって違いはあるものの明番と出番を何度か繰り返した後に取ることが通常です。
また、隔日勤務以外にも、明番を取らずに勤務時間を固定させて働くスタイルもあります。7~8時頃から16~17時頃にかけて8時間を目安に出勤する「日勤」、あるいは、17~18時頃から翌朝の2~3時頃まで働く「夜勤」です。加えて、シフトをあらかじめ決めておく定時制の勤務形態もあります。
日本交通グループの働き方は?
日本交通グループでも、多くの会社で採用している隔日勤務体制が原則として取られています。
たとえば、月曜日に働いたら、翌日火曜日は明番です。その後、水曜日に出勤したら、木曜日は休み、金曜日に出勤したら土曜日も休みを取ることができます。さらに、公休を日曜日に取得することも可能です。
このように、運転で疲れた体を2日に1日は必ずきちんと休ませることができます。定期的にしっかりと体を休める時間が取れるため、リズムに慣れてしまえば、健康的な生活を過ごすことができるでしょう。
さらに、日本交通グループはシフト制です。このため、自分の都合に合わせて休みを設定することができ、週末に休みを取ったり、明番と公休で連続させれば連休を取得したりすることもできます。
一方、隔日勤務体制だと、翌日を丸1日休みにできるぶん、出勤日の1日における勤務時間は長くなりやすい傾向です。日本交通グループでも1日を15.5~18時間勤務することが通常となっています。ただし、途中で必ず3時間は休憩をしたり仮眠を取ったりすることになっているため、体に無理な負担をかけて業務にあたらなければいけなくなることはありません。
加えて、法定外となるような残業は一切禁止されていることも、長時間労働に不安を覚えやすいタクシー乗務員にとって安心して働きやすい理由です。
働きやすいのは勤務体系だけではない!日本交通グループの魅力とは
タクシー乗務員はお客様を乗せることが売り上げにつながる仕事です。特に、長距離のお客様を乗せると効率よく売り上げを伸ばすことができます。日本交通グループには、グループのタクシーでだけ利用できるタクシーチケットがあり、全国のおよそ1万社もの法人のお客様がチケット契約をしています。
チケット契約をしているお客様は、長距離時に利用する傾向が高く、効率よく売り上げを伸ばしやすい点は日本交通グループで働く魅力です。さらに、日本交通グループのタクシーは無線配車数が他社のおよそ3倍と多く、スマートフォンアプリも展開していることなどから1乗車あたりの平均売り上げが他社と比べて高い点も見逃せないポイントでしょう。
加えて、女性が働きやすい環境が整えられている点も特徴です。男性が多い職場でも、女性専用のスペースの用意があるので、着替えなども不自由なく行うことができます。また、社内に防犯用のカメラを設置したり、万が一の際には緊急通報システムで無線センターに通知が行くようになっていたりするので、安心して勤務にあたることが可能です。出産などでブランクがある場合でも、タクシー乗務員の実務に入る前に簡単な事務仕事からスタートするなど無理なく仕事復帰できるようなシステムもあります。
さらに、大手ならではのきちんとした研修制度もあるので、ブランク明けの人だけではなく、初心者でも安心して働くことができます。経験者は10日ですが、未経験者だと1カ月の研修が完備されているので安心です。
どこの会社で働いても同じではない!転職する際にきちんと会社選びをすることの重要性
タクシー乗務員は、会社に所属していても実際の業務では個人で車を運転しお客様を乗せる仕事です。そのため、どの会社で働いても実際の勤務に大きな違いはないのではないかと考える人もいます。
しかし、数多くのタクシー会社があり、たくさんのタクシーが街を走っているからこそ、信頼できる会社を選択して利用するお客様も少なくありません。特に、企業など定期的に利用するお客様であれば、なおさら信頼性を重視して利用するタクシー会社を選びます。
日本交通グループは1928年創業の伝統のあるタクシー会社です。東京を中心に神奈川や埼玉などにも関連会社を展開していて、日本を代表する大手タクシー会社のひとつとされています。知名度が高く信頼されやすいタクシー会社で働けば、多くのお客様に利用してもらうチャンスも大きくなるでしょう。
さらに、日本交通グループでは車両の設備や研修制度、勤務体制などにおいて働きやすい環境が整っていることも働きやすい理由となっています。
長く働きたいなら休みや残業において無理なく働けることは大切!
自分のライフスタイルに合った企業を上手に見つければ、プライベートも充実できる働き方が可能なタクシー乗務員は転職先として魅力的な仕事となります。タクシー乗務員として長く活躍したいのであれば、働きやすい環境に加えて、体力に過度な負担をかけない勤務形態であることも重要です。
数多くのタクシー会社があり、転職の際に選択肢が複数あるからこそ、自分の希望に合ったタクシー会社を選ぶようにしましょう。