タクシードライバーへ就職・転職する際に注意すべきカード手数料などの給与天引きについて

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タクシードライバーへ就職・転職する際に注意すべきカード手数料などの給与天引きについて

仕事をしていくうえで給与がいくらもらえるのかは重要です。
給与には様々な表現がありわかりにくいという問題もありますが、職場によっては様々な天引き項目や規則などがあり、実際にもらえる金額が少ないと感じることもあります。

タクシードライバーの給与で注意すべき天引きについて紹介します。

クレジットカード払いの手数料

タクシードライバーの給与天引きとして多く上げられるもののひとつが、クレジットカード払いの際にかかるカード手数料です。クレジットカードでの支払いは、現金の持ち歩きをしなくても済み、お釣りの受け取りなどといった手間も省くことができて、支払う側としては非常に便利な支払い方法といえます。しかし、クレジットカードで支払いが行われると、クレジット加盟業者であるタクシー会社は、クレジット決済代金の3から8パーセントをカード手数料としてクレジット会社に支払わなければなりません。このカード手数料が、タクシードライバーの給与から天引きされることが多いです。

どの程度がドライバーの負担となるかは、会社ごとに異なり、全額負担の場合もあれば、一部の場合もあります。大手のタクシー会社では事業者負担が多いですが、小規模のタクシー会社ではドライバー負担となることがままあるようです。クレジットカードで支払う乗客が多ければ、ひと月の負担が万単位となることもあります。また、同様にして電子マネー決済やタクシーチケット利用の場合もドライバーが手数料を負担することもあり、収入が大幅に減ってしまいかねません。

帰路の高速代金

乗客を遠方まで送り届けると、支払われる料金も大きくなり、メリットが大きいように感じますが、必ずしもそうとは限りません。タクシー会社によっては、遠方からの帰路の高速代を給与天引きにしている場合があるからです。タクシーは、通常エリアを区切り許認可制の営業となっており、遠方へ乗客を送り届けたならば、その遠方地で乗客を乗せることはできず、一度本拠地に戻らなければなりません。帰路は、遠方であることから、できるだけ早く帰るために高速道路を使用したいところですが、高速代金をタクシードライバーの負担とするタクシー会社は多くあります。

高速道路を利用せず一般道で帰ることもできますが、本拠地に戻るまでに時間がかかり、その日一日遠方への乗客以外の営業をすることができないといったことになりかねず、営業利益が落ちてしまう可能性は大きいです。遠方からの帰路の高速代が、会社の負担ではなくタクシードライバーの給与天引きとなると、その負担は大きなものとなります。遠方まで乗客を乗せ、長時間の移動に耐えて頑張って仕事をしたとしても、手に入ってくる給与が少なくなる可能性が大きいので注意が必要です。

事故に関する費用

タクシードライバーを仕事としていると、交通事故の危険を100パーセント回避することはできません。もし、交通事故を起こしてしまうと、車両の修理代金やけがをした場合の治療費、けがをして仕事をできなくなった場合の休業補償といった損失が発生してしまいます。これらの費用は、通常ならばタクシー会社が加入している保険会社の自動車保険や交通事故の相手の保険でカバーされ、修理も中古パーツを使用して安く修理されることが多いです。しかし、契約の内容によっては保険給付金の対象外となることもあり、その費用負担がタクシードライバーへとかかる場合もあり、大きな重荷となる場合もあるので注意が必要です。

タクシードライバーへ、事故負担金の給与天引きがなされるのは、一種のペナルティーです。事故抑制を目的として、制裁金や罰則金として天引きされるものであり、場合によってはタクシー会社に事故による費用損失がなかったとしても支払わされることがあります。労働基準法では損害賠償金を給与天引きすることは禁止されて言いますが、罰則金として天引きされていることが多いのが実態です。自己のレベルや状況により負担金額が変わることもあるので、詳しく調べることをお勧めします。

ガソリン代金・トラブル・その他の費用

タクシードライバーは、どのような状況で、どのような要望を持った乗客が乗ってくるかわからないので、頻繁に給油をする必要があります。ガソリン代金の負担を減らすために、タクシー会社では使用するガソリンスタンドをあらかじめ指定していることがありますが、必ずしもその指定のガソリンスタンドで給油することができるとは限りません。指定外のガソリンスタンドで給油した場合のガソリン代金を給与天引きでドライバーの負担としているタクシー会社もあります。また、乗客との間での盗難等のトラブルが発生した場合、その対応はタクシー会社によって様々です。

ドライバーに重大な過失があっても、賠償金をそのまま支払うことを要求されることは少ないですが、罰則金や制裁金として負担しなければならないこともあります。
給与の内訳や天引き項目はタクシー会社によってそれぞれ異なります。タクシードライバーへ就職・転職を希望するならば、細かな取り決めを面接や口込みなどであらかじめ確認することが重要です。「給与の内訳は入社前に確認をする」、これを怠ると後々もらえる給与の少なさから、モチベーションが下がってしまい、仕事が苦痛となりかねません。

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