転職or昇格!タクシー乗務員のキャリアアップ

転職or昇格!タクシー乗務員のキャリアアップ

タクシー業界は乗務員をイメージする人が多く見られるものの、実はさまざまな職種が存在します。転職してキャリアアップするのも1つの方法ですが、私は自社内の昇格や部署異動によって乗務員とは違う働き方を選択しました。今回はタクシー乗務員のキャリアアップに関する体験談を紹介するので、是非参考にしてください。

転職と自社内の昇格や部署異動、どっちが良いの?

タクシー業界のメインとなるのは、車両を運転してお客様を送迎するタクシー乗務員です。私も長年タクシー乗務員として勤務していますが、年を重ねるにつれて「別の働き方があるのでは?」と考えるようになりました。せっかく好きな仕事に携わっているので、乗務員以外の仕事も知りたいという好奇心が芽生えたのです。そんな時は転職して別の職種に就く人が多いものの、私は現在の職場に非常に満足しています。

私が在籍しているのは大手タクシー会社です。比較的自由に休日を取ることができ、給料も平均以上を実現しています。資金面に余裕があるため、休憩所や更衣室といった施設も綺麗に整備されています。人間関係も非常に良好で、上司はしっかり現場の声を聞いてくれる人物です。休日・給料・人間関係、どこにも不満がないと言っても過言ではありません。恵まれた環境で働いているため、できれば現在の職場で別の働き方をしたいと考えました。

実はタクシー業界にはさまざまな職種があり、自社内で昇格や部署異動することは十分可能です。大手タクシー会社には多くの部署があるため、改めて長年勤めている会社がどのような事業を行っているか確認してみました。

こんなにあるの!?タクシー乗務員以外の職種

まず、「配車」は社内で待機し、お客様の要望があった時に直行できるタクシー乗務員をピックアップする仕事です。お客様から住所・時間・氏名・電話番号といった情報を正確に聞き取り、乗務員に伝えるのが主な仕事となります。

最近は乗務員がガイド役を担う「観光タクシー」、外国人のお客様を乗せる「バイリンガルタクシー」、妊婦の送迎を担当する「マタニティタクシー」といったさまざまな種類があります。一般的なタクシーとは業務内容が違うため、これらの部署に異動する方法もアリです。ちなみに、観光タクシーには旅行プランを考える、「企画」の仕事も存在します。

その他に広報・人事・営業・管理職といった、一般企業と同じような職種もありました。「広報」は企業のPRのためにホームページを運営し、観光タクシーのプランなどを宣伝する職種です。「人事」はタクシー乗務員を採用する時に活躍します。採用試験以外では仕事が少ないので、他の仕事と兼務しているケースが多く見られます。

マタニティタクシーや法人タクシーなど乗客が限られるタクシーは、「営業」がサービス内容を宣伝する必要があります。これらの3種類は一般企業と業務内容がほぼ同じと考えて大丈夫です。

私が選んだのは「運行管理者」!

数ある職種の中から私が選んだのは「運行管理者」です。さまざまな職種を比較することで、自分の求めているキャリアアップを見つけることができました。運行管理者はタクシー乗務員の勤務状況や健康状態を把握し、安全に業務を遂行できるようにサポートする職種です。売上金の管理・事故の対応・乗務員に対するクレーム対処など、仕事の種類は多岐に渡ります。タクシー業界において必要不可欠な存在なので、やりがいのあることが運行管理者を選んだ理由です。

現場の声を知っている必要があるため、運行管理者はタクシー乗務員出身が非常に多くなっています。乗務員と違って固定給で安定性はありますが、給料が下がる点に注意してください。しかし、私は若い頃に十分稼いだので、給料よりもやりがいを重視しました。

実は長年勤めているタクシー会社なら、運行管理者の基本給を上げて貰える可能性が高いそうです。そのため転職するより乗務員経験を積んでから、自社内でキャリアアップする方が給料は高い傾向にあります。会社によって対応の仕方が違うので、キャリアアップ後の待遇を事前に確認してから転職と自社内の昇格を検討すると良いかもしれません。

講習を受けて国家資格を取得する必要があります!

実は運行管理者になるためには、国家資格を取得しなければなりません。毎年3月と8月の2回試験が実施されているので、事前に勉強することが大切です。さらに、国家試験を受験するには運行管理に関する実務経験が1年以上ある、または専門業者が実施している講習を修了する必要があります。私は実務経験がないので、休日を取って3日間実施されている講習を受けることにしました。

講習は自動車運送事業に関する法律や道路交通法について学びます。運行管理者として必要な知識を身に付けられるので、非常に有意義な時間でした。講習の最終日には簡単な試験があり、不合格の場合は補修を受けることになります。テキストを見ながら試験を受けるため、しっかり勉強していれば問題ありません。
勿論、講習と併せて国家試験に向けて本格的に勉強することも重要です。テキストが販売されているので、過去問を解きながら知識を身に付けてください。私はタクシー乗務員の仕事をしながら勉強したため、勤務中に役立つことがたくさんありました。机に向かって勉強するだけではなく、体で覚えることができます。

上司のサポートもあって、無事運行管理者の国家試験に合格しました。

現在は上司の指導を受けながら運行管理の業務に就いています。今まで自分がしてきたタクシー乗務員の仕事を客観的に見られるので、非常にやりがいを感じています。

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最新システムをチェック!?都内でタクシー乗務員に転職!

最新システムをチェック!?都内でタクシー乗務員に転職!

タクシー乗務員は意外と稼げる職種として有名になっています。勤務時間もライフスタイルに合わせることができ、慣れてしまえば非常にホワイトな職場と成り得ます。実際にタクシー乗務員の転職を考えている人は、どこに注目して会社を選んでいますか?

今回は最新システムの有無に着目して転職した、私の体験談を披露します。

システムエンジニアからタクシー乗務員に!

私はシステム開発の上流工程を担当する、システムエンジニアとして長年働いてきました。IT業界は最新技術が次々に登場するため、システムエンジニアは専門知識を学び続ける必要があります。中高年になって専門知識を覚えることが難しくなり、管理職へのキャリアアップを検討していました。しかし、せっかくなら「大好きな車に携わる仕事がしたい」と考え、思い切ってシステムエンジニアからタクシー乗務員になることを決意したのです。

転職活動する上で給料や待遇を重視する人が多いかもしれませんが、私は最新システムを導入している点に着目しました。なぜなら最新システムを整備している会社は資金面で余裕がある証拠だからです。さらに、最新システムによって売上アップが期待できるため、将来的に高待遇となる可能性があります。意外と最新システムをチェックしていない人が多いので、転職する時は是非参考にしてください。

また、都内はタクシー利用者が多いことから、タクシー乗務員は利益を上げやすいそうです。

高収入で知られるシステムエンジニアと同じくらい稼いでいる人もいると知った時は、非常に驚きました。

最新システムとは?GPS-AVM・CTI・IVR

これまでのタクシー業界ではアナログ方式の無線と電話を使って、受付や配車を行っていました。オペレーターがお客様の位置情報を把握し、全車両に無線で伝えるという仕組みです。音声通話で確認する方法はどうしても時間がかかるため、最近はデジタル無線とGPS-AVMシステムを導入している会社が増加しています。
デジタル無線はアナログ無線より伝送速度が格段に速く、データ容量の多いことが特徴です。「GPS-AVMシステム」はGPSを使ってお客様の場所を特定する方法を指します。これまで電話で位置情報を確認していたやり取りが不要なので、スムーズに配車が完了します。お客様の情報はカーナビを使って画面表示されるため、オペレーターとタクシー乗務員が無線で会話をすることはほとんどないそうです。

さらに、「CTI」と呼ばれるコンピュータを使って顧客情報を管理している会社もあります。電話番号が通知された状態でお客様から連絡が来ると、CTIが自動で顧客情報をピックアップしてくれます。お客様は氏名や住所を伝える必要がなく、非常に便利です。全自動受付システムとなる「IVR」を導入していれば、さらにポイントが高いと言えるでしょう。

このように最新システムがあると気軽にタクシーを配車できるため、利用者が増えて売り上げアップに繋がるのです。

ここまであれば完璧!タクシーアプリやその他のサービス

先程述べたシステムに加えて、「タクシーアプリ」を利用している会社は質が高いと判断できます。タクシーアプリは携帯端末から予約しやすいサービスなので、携帯端末の利用率が高い若者層にアプローチできることがポイントです。最新システムは作業の効率化を図るだけではなく、ターゲット層を広げるメリットもあります。英語表記の外国人用アプリまで配信していれば、利用客を格段にアップできるでしょう。

ホワイトな会社を探したい人は、アプリのサービス内容までチェックすることが大切です。例えばお気に入り機能があれば、配車先を登録してスムーズに予約できます。クーポンを発行している会社もあるので、実際にアプリをダウンロードして使い勝手を確認しましょう。私はアプリを使って数社のタクシーを利用してから履歴書を提出しました。あらかじめ社員の雰囲気やサービス内容を確認できるので、転職活動の時に実践してみてください。

その他にネット決済や電子マネーを導入している会社も、応募してみました。携帯端末があれば現金のやり取りをせずに支払いを済ませることができるため、お客様にとって便利なサービスと成り得ます。

このように最新システムに注目するとタクシー会社が利用客のことをどれだけ考えているか、簡単に理解できます。

プライベートまで充実!?転職活動の結果は?

数々の最新システムに着目して応募した結果、複数の会社から面接の連絡が来ました。面接時は毎日車で出勤していたことや、システムエンジニアの仕事内容を説明しました。実はシステムエンジニアはさまざまな人と接する機会があり、優れたコミュニケーション能力が問われます。システムエンジニア時代に培ったコミュニケーション能力はサービス業であるタクシー業界でも生かせると考え、積極的にアピールしたのです。

志望動機を聞かれた時は、最新システムについて力説しました。給料や運営方針を軸に志望動機を述べる人が多いので、最新システムのことを伝えれば面接官の印象に残る可能性が高いです。

前職の経験を生かして転職活動を行った結果、無事タクシー乗務員として採用されました。現在は自社の配車システムやタクシーアプリの機能について、上司から意見を聞かれることもあります。大好きな車の仕事に携われるだけではなく、システムエンジニア時代の知識を存分に発揮しています。さらに、タクシー業界は同年代の男性が多いので、休日は一緒にゴルフをするようになりました。

タクシー乗務員になって仕事とプライベートの両方が充実し、大満足しています!

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タクシー乗務員として転職するなら是非とも東京へ!

タクシー乗務員として転職するなら是非とも東京へ!

タクシー業界への転職を考えている人、地方都市のタクシー乗務員として働きながらも収入が上がらずくすぶっている人と色んな人がいるかと思います。

今回は私の転職体験から都会で働くタクシー乗務員の魅力を紹介したいと思います。

タクシー乗務員ってこんな勤務方法で魅力的です!

私は長らく地方のタクシー乗務員として働いてきましたが、タクシー乗務員の魅力は独特の業務体系にあると思っています。法律の関係で一日に走れる距離が決まっているとはいえ、基本的には沢山のお客を獲得して長い距離を走ることで収入が変わる歩合給の仕事なので、自分の力で稼いでいるという実感が得られやすい職業です。会社勤めのように同じオフィスでずっと仕事をするわけではないので、人間関係もそこまで気にならず、会社に所属している私のようなドライバーでも自営業のような心持ちで働いています。普通の会社勤めが肌に合わないと感じた人や、職場の人間関係が嫌になってしまった人にはうってつけの転職先と言えるかもしれません。

また、私を含め多くの乗務員の契約体系として採用されているのが隔勤という制度です。これは”1日働いて1日休む”という働き方で、前日の疲れを引きずったまま運転して事故を起こすことを防ぐことが目的ではありますが、つまりはひと月に15日以上の休みがあるということです。この程度の出勤日数であってもタクシー乗務員の平均年収は450万程度と言われていますから、贅沢せず慎ましくものんびり暮らしたいという人におススメできます。

稼ぐドライバーはこうやって稼いでいます!

タクシー乗務員に転職して今までよりも高収入を目指したいという人はやはり戦略を立てることが大切です。タクシー乗務員にも稼ぎ方の常道というものがあるのです。

一つ目がリピーターです。普通のお店でもそうですが、リピーターが多いお店というものは繁盛しやすいものです。お金持ちなお客さんをリピーターに付けることができれば旅行の度に運転手を仰せつかることになって大きな報酬にありつけます。
二つ目は企業等の法人を味方につけることです。リピーターとも共通することですが、特に法人からの乗車の場合にはタクシーチケットが利用されることが多々あります。これは金額を書くだけで支払いが完了する便利な代物で、経費で落とせるものなので使う側も長距離を堂々と利用してくれるため、乗務員側としても助かっています。

このような固定客を得るためにはお客に安心してもらえるような安全運転であるのはもちろんですが、誠実な態度で仕事をこなし愛想のよい対応を心がけることが必要となります。必ずしもトークが上手かったり必要以上のサービスをすることが求められているのではありません。常識通りの接客でまた使いたいと思わせることが重要なのです。

どうせやるなら都会がいいですよね!

地方の小さな町でタクシー乗務員をやっている人の中には、東京など都会のタクシー会社に転職したいと考えている人がいるかもしれません。実際私はそう思って東京まで出てきました。

確かに地方のタクシードライバーにも魅力はあります。客が顔見知りならいつも指名して利用してくれる固定客になってくれますし、他の交通手段がない比較的長距離の移動に使われることが多いです。それに比べて都会のお客はよっぽどのことがないと一つのタクシーのリピーターにはなってくれないでしょうし、一駅間程度の短距離移動に鉄道の代わりのちょっとリッチな交通手段として使われることも多いです。しかしやはりメリットもあります。それが多くのお客にありつくことができるということです。地方都市や町レベルだと駅周辺で客待ちをしていても全然お客が来てくれずに一日を無駄に過ごしてしまった経験を何度もしました。しかし都会のタクシーとなるとそうはいきません。大きな駅やショッピングモールの近くではいつでもタクシー乗り場にお客が長蛇の列を作っています。

都会のタクシードライバーは暇する時間もなくお客を取ることができるのです。質よりも量を取りたいと考えている人にはおすすめです。

東京の中でもおすすめはターミナル駅!

転職を考えているタクシー乗務員の中にも人気の高い憧れの勤務地があります。それが新宿や渋谷、池袋などのターミナル駅周辺です。これらの駅のどこに大きな魅力があるのでしょうか。

魅力の一つは沢山のお客をとれることです。複数の鉄道路線が交差しているため、これらの駅は常時人で溢れかえっています。勿論それが分かっているので多くのタクシーが集まっていますから、タクシー自体の列の中で待つ時間はあるでしょうが、確実にお客が取れると分かっている待ち時間はただの客待ちとは全く違う気持ちです。

またもう一つの魅力としては都会にいながら長距離のお客をとりやすいということがあります。様々な路線が交差しているだけではなく埼玉方面や神奈川方面の玄関口になっているこれらの駅には、煩雑な電車の乗り換えを嫌がって東京まで出てきた所であとはタクシーで目的地まで向かう、というお客が沢山待っているというわけです。多いのが関東近郊の地方都市から羽田や成田などへの空港を目指してやってくるお客で、大きな荷物を持って移動したり、事前予約や席確保を面倒がるためにタクシーを利用する可能性が高いのです。このようなお客をつかまえやすいのが地方からの玄関口となるターミナル駅です。

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