タクシー乗務員を始める場合、大切なのは会社選び
タクシー乗務員は、お金や時間、そして一人の自由を確保しながら働けるということもあり、未経験から始める方が多くいます。でも「タクシー会社なんてどこも変わらないのでは…」と思っていると転職した際に失敗する可能性は高いです。そもそも業界に限らず、転職活動で会社選びは慎重になります。そしてタクシー業界でも同じで会社によって平均年収に明らかな差が出てくる場合もあります。そのため会社選びは、勤務を続けるにあたって自分に快適なのかを決める重要なことと言えます。そして決して「家から近い」という、安易な理由だけで会社は選びをしないようにしましょう。
タクシーをやりたいけど会社選びに迷っている
タクシー会社は全部同じだと思っていた
今のタクシー会社に不満を持っている
上記に当てはまった方は、数多くあるタクシー会社の求人からどこを重視して選んだら良いのか、押さえておきたいポイントをご紹介します。
働きやすいタクシー会社の特徴
〇研修が充実している、免許取得費用を負担してくれる
未経験から入社する方にとっては、運転の技術だけでなく、接客に必要なサービスマナーや地理研修など一定の期間学んでから、各営業所へ配属して実践経験を積んでいくという着実にステップアップできる会社を選ぶと良いでしょう。
〇二種免許取得費用を負担してくれる
タクシー業界に初めて就職する人にとって、二種免許の取得は避けて通れない最初の関門といえます。通常、自分で二種免許の取得すると10~20万円くらいの費用が掛かりますが、この費用を負担してくれるタクシー会社が多くなっています。ただし、短期間で退職されてしまってはタクシー会社にとっては損失のため、勤務期間に一定の縛りを設けているケースが主流となります。また二種免許取得時の自己負担はないものの、毎月の報酬の中から少しずつ天引きされているところもあるようなので、事前に適用条件をしっかりと確認しておことおすすめします。
〇入社祝い金や給料補償制度がある
タクシー会社によって、入社時に祝い金あるいは支度金という名目で、まとまった報酬を提供してくれるというケースもあります。そして入社してから、実際に運転手として独り立ちするまでの期間、最低限の給与保証してもらえるのが一般的と言えます。その金額は、タクシー会社によって差がありますので、事前に条件を確認しておいたほうが良いでしょう。
〇自分でシフトを選べる
タクシー乗務員は、自分のライフスタイルに合わせて勤務時間や勤務日を選ぶことが可能です。制約が厳しそうな職業に見えますが、実際は自身の時間を有効に使うために最適な職業といえます。タクシードライバーの勤務形態には、日勤・夜勤と隔日勤務の3つがあるのが一般的で、生活リズムや趣味、子育てなどの家庭事情により自分にあったシフトを自由に選べるところが良いでしょう。場合によっては、初めの面接で会社の方に提案してもらったという場合もあるため気軽に相談できる会社を見つけることが大切です。
〇マイカー通勤OK
タクシー会社だと営業所が、駅から遠いという場合もあります。その点、マイカー通勤が可能だと自分のペースで行けて、朝の通勤ラッシュに巻き込まれないというメリットがあります。
〇設備が十分である
独身の方であれば、寮が完備されていると住むところに安心という方も多いはずです。また家族で住むことができる家族寮がある会社もあります。その他、自社寮か借上げ寮なのか、部屋の広さ、会社に近いかなどもチェックしておくと良いでしょう。ただし寮制度は、期限が設けられている場合もあるので初めに詳細を確認しておく必要があります。そして寮に限らず、休憩室や更衣室も整っているところもはずせません。最近では、女性のタクシー運転手も増えているため女性専用の更衣室を完備してある会社もあります。
〇大手のタクシー会社を狙う
どの業界でも必ず入る条件の1つだと思います。タクシー会社であれば大手はお客様から専属契約のような形でご利用いただけているところがあります。つまり固定客がいるというわけで、また大手のネームバリューからの安心感とファンのお客様も多くいます。そのため営業するにしても、流し運転や駅待ち営業などの比率を小さくすることができ安定して稼げる環境が整っているとみれるでしょう。
〇稼働率や平均売り上げの高い
これは大手の項目とも被りますが、稼働率が高いということは、社員が定着している証なので働きやすい何かがあります。そして平均売り上げが高いということは、それだけ社員の平均年収が高いということに直結するため、稼げる会社と判断できます。
働きやすいタクシー会社は、どう見極めて判断すればいいの?
以上で良いタクシー会社のポイントをご紹介しましたが、これらを全て満たす会社はおそらくないでしょう。そうなってくると重要なのは、自分はどの条件が譲れないのかと、自分とその会社が合うかどうかになってきます。また働きやすい職場というのは、職場の人間関係や風通しの良さにもよります。どれだけ良い条件の会社に入っても、そこが悪い会社の離職率はとても高いと言えます。タクシー会社は大半は、個人での営業時間が多いですが何かと体力勝負で時に大変なこともあります。そんな時に、自分の働き方や人間性と合う先輩や同僚がいるかどうかで働くモチベーションもかなり変わってくるでしょう。そういったところは、入社してみないとわからないということもありますが実際、会社説明会も実施している会社もあるのでそういった機会に見てみるのも良いですし、街中で働いているタクシー運転手の顔がイキイキしているかどうか調査してみるのも1つの判断基準かと思います。ぜひ自分にあったタクシー会社を見つけて、転職活動を成功させていただきたいです。